色鉛筆で絵を描く際のハウツー・テクニック【基礎】【基本】

色鉛筆と紙の相性が大切

一口で「色鉛筆」「紙」といっても、その種類は千差万別です。

たとえば、色鉛筆の方はざっくり分ければ「水彩色鉛筆」と「油性色鉛筆」の2種類がメインです。

水彩色鉛筆は、水を使うことで水彩絵の具のような使い方もできる色鉛筆で、もちろん水を一切使用せず、通常の色鉛筆としても使用することができます。対する油性色鉛筆は、一般的に誰もが使用したことがあるオーソドックスな色鉛筆のことで、特殊な画材を併用すれば色を溶かすことができますが、基本的には一般的な色鉛筆以上の使い方以外には使用しません。

また、「油性」の特色がより濃く、ほとんど消しゴムでの修正が効かないような、少々変わった使い心地の油性色鉛筆もあります。

しかし、同じ水彩色鉛筆や油性色鉛筆であっても、その塗り心地や発色などはメーカーなどによってかなり変わってきます。

紙にも同じく、多種多様な種類があります。水彩紙やケント紙、画用紙…紙によって、表面の凹凸の有無や強度も変わりますし、発色や塗り心地、にじみの強さ、紙の色自体までもが変わってきます。
それらの、色鉛筆と紙との相性を試し、自分で見極めることが大切です。

オーソドックスでオススメの組み合わせは、ケント紙と水彩色鉛筆(水を使わないもの)あるいはポピュラーな油性色鉛筆、また、ホワイトワトソン紙と水彩色鉛筆(水を使用するもの)です。
しかし、そういった組み合わせに囚われず、良い相性の画材同士を自分で見つけ出すことこそが、アナログ絵の楽しさのひとつでもあります。

色塗りで失敗した際の修正テクニック

色塗りで失敗した際、ある程度修正が効くのが色鉛筆の利点です。

修正には基本的には消しゴム・または練り消しを使います。色が伸びないよう、消しゴム等は必ずきれいにしてから使いましょう。細かい面は、消しゴムを尖らせてから修正にあててください。

消しゴムでの修正が効かないミスの場合、細かいミスであれば、カッターを使用して修正することもできます。ミスした部分を刃で削り取ってしまうのです。刃を強く当てすぎると、紙まで削れてしまい、修復が効かなくなってしまうので、焦らず慎重に作業しましょう。

混色を活用しよう

混色は、色鉛筆の難しい点であるのと同時に、醍醐味でもあります。

色鉛筆単色の美しさを活かすものアリですが、やはり混色を活用したほうが、よりナチュラルな絵に仕上がりやすくなります。

特に混色の活用が望ましいのが、草木や野菜などの「緑」です。自然な緑色は、色鉛筆自体の緑色で表現し切るのは難しく、不自然になりがちです。

自然な緑を表現するには、先に青を塗り、その上から黄色を重ねて塗るのがベター。たとえば、フタロブルーとカドミウムイエローといった組み合わせです。初めは少々難しいですが、こういった混色を駆使したほうが、緑単色よりもナチュラルな仕上がりになります。

青と黄色の種類や、濃淡の付け方によっても緑色の出方がかなり変わってきますので、描く対象に合った混色の組み合わせを見つけ出しましょう。

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